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Webマーケティング入門 公開日:2021.07.21

リスティング広告の費用相場は?予算の決め方、手数料を解説

Yahoo!広告

検索キーワードに連動して検索結果画面に表示されるリスティング広告。興味はあるけれど、どのくらい費用がかかるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、リスティング広告にかかる費用や予算の決め方、効率のよい費用のかけ方などを解説していきます。

リスティング広告をはじめるのに必要な費用は?

リスティング広告の開始に必要な費用は基本的に広告費のみです。アカウント作成などの費用は一切かかりません。リスティング広告の相場と最低出稿額を紹介していきます。

リスティング広告の相場

リスティング広告では、20万円から30万円程度を予算としてはじめるケースが多くなっています。ただしこれは一例であり、一ヵ月数万円、一日数千円の予算でスタートするような個人のお客様も多くいらっしゃいます。また、業界や出稿する検索キーワードによって必要な費用が変動します。

そのため、広告をはじめる際は費用の相場を気にするのではなく、いくらなら問題ないか(経営に影響しないか)を考慮し算出しましょう。

最低出稿額はもっと低い

リスティング広告の最低出稿額について、Yahoo!広告の場合は利用開始時の初期費用は設定されていません。

なお、費用は前払いとなるため銀行振り込みまたはクレジットカードから入金をおこないます。

※クレジットカードの場合、3,000円以上、1,000円単位で入金

媒体によっては最低出稿金額が設定されている可能性があります。また、広告代理店を通す場合でも最低出稿金額が設定されている事があります。Yahoo!広告ではない媒体に広告を出稿する場合や、広告の運用を広告代理店に依頼する場合は、注意事項によく目を通し、必要に応じて担当者に最低出稿額を確認しておきましょう。

そもそもリスティング広告とは

リスティング広告とは、検索エンジンに連動して検索結果画面に表示される広告のことです。

リスティング広告が表示される仕組み

例えば、ユーザーが「リスティング広告」と検索すると、検索結果上部や下部に「リスティング広告」に関する広告が表示されます。

リスティング広告はテキストのみのシンプルな形式で掲載されます。また、アカウントを作成して広告を設定、広告費用を入金すればすぐに始められるため、初心者の方でもはじめやすい手法といえます。さらにリスティング広告はキーワード選定の自由度が高く、目的やターゲットに合わせて1日あたりの予算上限や広告文などの細かな配信設定も可能です。

リスティング広告についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告とは? 初心者でもわかる特徴や費用、運用方法」を読む

リスティング広告の課金方式

リスティング広告は、キーワードごとに設定されている「キーワード単価」を基準に1クリックごとの単価が決定されます。

このクリック単価については、最高いくらまで支払うかの上限設定ができます。これを「入札」と呼び、同じキーワードに対して入札している他の広告主とのオークションによって、広告の掲載可否と広告が掲載される場合の順位、そしてキーワード単価が決定されます。オークションにならなかったり他の広告主の入札単価が低かったりすると、入札価格よりも広告費が安くなる可能性もあります。

広告主が入金した広告予算の使われ方には特徴的な部分がいくつか見られます。

Yahoo!広告の費用・料金」について詳しく見る

クリック課金(CPC)

入札戦略によって異なりますが、基本的にリスティング広告の予算(広告費)はクリック課金制となっており、広告がクリックされたタイミングで広告費が発生する仕組みとなっています。

CPC課金

広告が表示されただけでは課金されないのがリスティング広告の特徴です。逆にクリック回数が多くなれば、それだけ広告費が増大します。

例えば検索ボリュームが多い「ビッグワード」でリスティング広告に出せば、自社と関係ないユーザーからのクリックも増えやすいため、他のキーワードを組み合わせるなど効果を高めるための対策が必要です。

またリスティング広告の広告費は、キーワード選定によって変わります。リスティング広告の掲載はオークション形式で決まるため、広告主たちから需要が高いキーワードほど、1クリックあたりの広告費のクリック単価(=入札価格)が高くなる傾向があるためです。

したがって広告費は、以下のように計算できます。

広告費=クリック単価×クリック回数

例えばクリック単価を10円で入札して広告が掲載され、1000回クリックがあった場合は、

広告費=10円×1000回=10,000円

の費用が発生します。

リスティング広告のクリック単価について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告のクリック単価(CPC)とは? 最適化の方法も解説」を読む

予算消費のルール

広告費は、広告主が設定した月内の予算上限を超えない範囲で消費されます。ただし、日単位でみた際には金額は調整されることもあります。
例えば、Yahoo!広告では以下のように規定しています。

キャンペーンのクリック料金が「キャンペーン予算(日額)」で設定した金額の範囲内でおさまるように、システムが自動的に広告の表示・非表示をコントロールします。ただし、より一層広告の効果を高めるため、表示機会の多い日には広告の表示頻度を上げて運用することがあります。

引用:検索広告の1日の予算を超過した場合の請求について

リスティング広告の予算の決め方

リスティング広告は1クリックごとの課金方式のため、入札額の調整によって費用のコントロールができます。予算の決め方は、広告予算全体の何%という決め方でもよいのですが、効果を上げるためより具体的な指標をもとに設定するのがよいでしょう。

それでは、予算の決め方を詳しく見ていきましょう。

目標CV件数と目標CPAから決める

CV件数とCPAから考えるリスティング広告の予算

目標となるコンバージョン(CV)件数とコンバージョンあたりの単価から限度となる予算を割り出す方法です。CPAとはコンバージョンを獲得するのに費やした1回あたりのコストです。

1回あたりのCPAが3,000円だとして、1ヵ月の目標CV件数を100回とした場合、3,000×100=30万円が設定すべき予算です。

逆に目標CV件数が200回だとして目標CPAが1,500円の場合、予算として30万円を設定し、1ヵ月の運用の中で目標CV数に近づけていく必要があります。

平均クリック単価から決める

平均CPCから考えるリスティング広告の予算

1ヵ月間で確保したいクリック合計数を割り出し、広告の平均クリック単価からおおよその予算を決めることもできます。

例えば、平均クリック単価が100円の場合、10万円の予算では1ヵ月あたり1,000回、200円の場合は500回といった形で予算を設定できます。クリック数を増やしたいのであれば、予算を増やすことで対応可能です。

月の売上目標から決める

売上目標から考えるリスティング広告の予算

クリック単価やCVRからリスティング広告での売上を設定し、広告予算を考える方法です。

広告予算=平均クリック単価×必要クリック数
目標CV=売上目標÷商材単価

必要クリック数は目標CV数÷CVRで求めます。

もしも売上目標が100万円なら、10万円の商品を10個売る必要があります。この場合、目標CV数を10として、クリック単価とCVRを設定して1ヵ月の広告予算を計算していきます。CVRを0.01とすると必要クリック数は10÷0.01=1000、クリック単価が200円なら200×1000で、広告予算は20万円です。

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リスティング広告の予算を決める際のポイント・注意点

ここでは、リスティング広告の予算を決める際に押さえておきたいポイント・注意点を3つ紹介します。

中長期な計画の元で初月の予算を確保する

リスティング広告の運用を始めてもすぐに成果が出るとは限らないです。したがって長く運用を続けられるよう、中長期的な計画のもと初月の予算を確保しておく必要があります。最初から高い成果を求めて予算をかけすぎてしまうと、思うような結果が得られなかったときに継続が難しくなります。

効果測定と改善を繰り返して成果を高めていくことがリスティング広告運用のコツです。短期集中ではなく中長期的な視点で予算を割り振りましょう。

不調な場合の配信停止ラインを決めておく

思うように成果が出ない期間が長く続く可能性もあるため、あらかじめ配信停止ラインを決めておく必要があります。改善が見込めない状態のまま出稿を続けてしまうと、無駄な広告費がかかってしまいます。適切な判断を下せるように、CV件数やCPAなど具体的な数値を配信停止ラインとして決めておくのがおすすめです。

好調な場合の増額幅を検討しておく

リスティング広告の成果が好調な場合、予算を増額すればより高い成果が期待できます。このとき、どのくらい増額できるのか具体的な金額をあらかじめ決めておくとスムーズです。また、CPAが目標値を下回った場合など、増額を判断する数値基準も事前に決めておきましょう。

リスティング広告の費用を抑える方法

リスティング広告も他の広告と同様、広告費用あたりの獲得単価を抑えられれば利益が大きくなります
リスティング広告の費用を抑えるにはいくつか方法があります。順番に紹介していきましょう。
Yahoo!広告であれば、予算を事前に決めることができるため、使いすぎる心配がありません。

Yahoo!広告なら事前に予算を決められるから安心!

除外キーワードをしっかり設定する

広告を表示しない「除外キーワード」を設定すれば、コンバージョンに結びつかないクリックを減らすことができ、そのぶん広告費を抑えることができます。

例えばサッカー用品を販売している場合、「ボール 野球」、「スパイク 陸上」「サッカー 海外」「サッカー 試合」など、サッカー用品ではない語句を除外キーワードとして追加するとよいでしょう。

必要クリック数は目標CV数÷CVRで求めます。

もしも売上目標が100万円なら、10万円の商品を10個売る必要があります。この場合、目標CV数を10として、クリック単価とCVRを設定して1ヵ月の広告予算を計算していきます。CVRを0.01とすると必要クリック数は10÷0.01=1000、クリック単価が200円なら200×1000で、広告予算は20万円です。

品質インデックスを上げる

広告の品質インデックスは、「広告の関連性」、「ランディングページの利便性」および、「推定クリック値」によって決定されます。これらの項目を改善すると品質スコアが上がり、広告の掲載順位の上昇やクリック単価を引き下げることにつながります。

ランディングページの内容を広告に沿ったものに改善したり、画像を圧縮して表示速度を上げたり、広告文を改善したりして、品質インデックスを上げていきましょう。

ニーズが顕在化しているキーワードを狙う

ニーズが顕在化している状態とは、ユーザーが欲しいものやサービスなどを自覚している状態を指します。商品名はもちろん、「サービス+地名」など、商品やサービスに関連した顕在ニーズを抑えたキーワードを狙い、それらに絞り込んで入札することで、確度の高いユーザーのクリックが期待できます。

ビッグキーワードだけでなくロングテールも狙う

ビッグキーワードとは、例えば「歯科」、「広告代理店」、「日本酒」など、一つのワードで検索ボリュームが大きいキーワードをいいます。
一方、ロングテールキーワードは二つ以上で構成されるキーワードで、「歯科 インプラント 東京」、「広告代理店 メール広告」など、ビッグキーワードに比べると検索ボリュームが少ないキーワードを指します。

ロングテールキーワードを狙う理由として、ビッグキーワードよりもライバルが少なく低い入札単価でのクリックが期待できるうえ、よりニーズが顕在化されているため、コンバージョンにつながるユーザーを獲得しやすいという点が挙げられます。
ビッグワードよりもクリック数は少なくなる傾向にありますが、結果としてCPAが下がり、効果的な集客につながります。

配信エリアや時間帯、曜日を絞って配信する

自社商材の特徴や店舗の開店時間などから、配信エリアや時間帯、配信する曜日などを限定しましょう。
そうすることでコンバージョンにつながらないユーザーのクリックを避けられ、無駄な費用を減らすことができます。

マッチタイプの設定を調整する

キーワードのマッチタイプは、キーワードの類義語や関連性のあるキーワードに対しても、広告を表示する「部分一致」、キーワードを含む検索があった場合に配信される「フレーズ一致」、設定したキーワードとまったく同じキーワードで検索された場合に配信される「完全一致」の3つがあります。

もっとも表示される可能性が高いのは「部分一致」ですが、クリックがコンバージョンにつながらない場合は「フレーズ一致」や「完全一致」に変更することで、よりコンバージョンの可能性が高いユーザーにクリックを限定できます。

キーワードごとの成果を見ながらマッチタイプの調整をおこなうことでコスト削減につなげることができます。

ターゲット属性を限定して配信する

それまでの販売実績などをもとにターゲットとなるユーザー層を絞り、それに沿って広告配信することで、無駄なクリックが減り、広告費を抑えることができます。

ランディングページ(LP)の最適化

リスティング広告の運用ではクリック率やキーワード設定などに気を取られがちですが、広告からの遷移先であるランディングページ(LP)の内容も重要です。どれだけ広告に興味を持ってもらえても、LPが魅力的でなければCVにはつながりません。

LPが広告の訴求内容とマッチしていない場合、ユーザーが離脱してしまう可能性が高くなります。ユーザーが広告を見たときに期待する内容が、LPでしっかりとアピールできているかを確認しましょう。

撤退ラインを決めておく

前述していますが、リスティング広告の費用対効果を上げるために、無駄な費用がかからないよう撤退ラインを決めておくことも大切です。例えば「目標CPAを大幅に上回っている」など、広告運用を続けることで予算を多く消費してしまうことが見込まれる場合、撤退ラインを決めておけば迅速に判断できます。

リスティング広告の予算と配信費用が合わない場合の対処法

ここでは、リスティング広告の予算と実際の費用が合わない場合の対処法を解説します。

予算が余りそうな時の対処法

想定よりも広告費がかからず予算が余りそうなときは、キーワードやマッチタイプを見直すことで配信のチャンスが増え、想定する予算に近づけられます。ただし、広告費を抑えながらしっかり成果を出せているケースもあるため、必ずしも予算を使い切るように調整する必要はありません。

予算が足りない時の対処法

想定より広告費がかかってしまい予算が足りないときは、狙うキーワードに優先順位をつけて、より優先度の高いキーワードに絞って出稿しましょう。また、リスティング広告に予算を充てることで高い成果が期待できる場合は、ほかの施策の予算をリスティング広告に回せないか検討する方法もあります。

リスティング広告の費用対効果

リスティング広告は、商品単価が高い商品は費用対効果が高くなる傾向があり、商品単価が低い商品は費用対効果が低くなる傾向があります。例えば、100,000円の商品をコンバージョンさせるために50,000円の広告費用がかかった場合、利益(費用対効果)は50,000円になります。

商品単価が低い場合は、この利益(費用対効果)が少なくなります。このように、商品単価が高いほど、費用対効果が高くなる傾向があります。

ただし、商品単価が低い場合でもLTVが高くなれば、結果として費用対効果が高くなることがあります。例えば、1,000円の商品をコンバージョンさせるために5,000円の広告費用がかかった場合でも、10回リピート購入されれば1000円(単価)×10回(回数)-5,000円(広告費)=5,000円の利益になります。このように、商品単価が低い場合でも、LTVが高ければ、費用対効果は高いといえます。

リスティング広告における広告代理店の利用

リスティング広告は少額予算で始められます。

キーワード単価は、それぞれのキーワードごとに1円から設定できます。最低入札価格が設定されている場合は、その金額以上の単価を設定しなければ広告表示がおこなわれないため注意が必要ですが、それを考慮すれば低予算での運用は問題ありません。

広告運用自体は難しいものではなく、管理画面を見ながら調整していけば難なく運用できます。運用しながら広告文やキーワードの追加と削除、入札単価の調整など、各種メンテナンスなどを覚えていけば、個人でも十分に効果は期待できます。

とはいえ、はじめてWeb広告に取り組む方や、思うように成果が出ない方は、プロに運用を任せるべきかと悩むかもしれません。広告代理店を利用する前には、メリット・デメリットや手数料、向き・不向きを検討しておきましょう。

広告代理店に運用を依頼するメリット・デメリット

広告代理店は、広告の企画や制作、出稿の代行、広告戦略の立案、市場調査など広告運用にまつわる業務を請け負っています。なかでもWeb広告のみを請け負う「専門広告代理店」には、Yahoo!広告やSNS広告など、特定の媒体に特化している会社もあります。

ここでは、これらの広告代理店すべてに共通する、一般的なメリット・デメリットを解説します。

広告代理店を活用するメリット

広告代理店を活用する大きなメリットは、プロに広告運用を任せられることです。

幅広い業種で、過去の実績をもとにプロの担当者に運用してもらえる

広告代理店は幅広い業種の広告運用を請け負っているため、類似事例の実績をもとに広告運用の戦略を立案してもらえます。またYahoo!広告の「認定パートナー」などのように、特定の媒体に強みを持つ会社もあります。

マーケティング全般の幅広い知識や視野、最新情報を持っており、ナレッジを共有してもらえる

リスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告や純広告(特定の広告枠を一定期間買い取る広告)、SEOなどWebマーケティング全般の知見を共有してもらえます。また、自社のWebサイトのアクセス解析をおこなうデータアナリストや、成果測定のプログラム、タグを作成するエンジニアが在籍している会社もあります。

パートナーとして伴走してくれる

広告代理店は、企業や個人事業者のパートナー役として、Web広告運用の向上に関わってくれることが特徴です。クライアントの要望や目的達成のために、パートナーとして伴走してくれるので、自社の達成したい成果に最短でたどり着く可能性があります。

自社の本業にリソースを割ける

専門的な知識や経験が求められる業務を広告代理店に任せれば、本業にリソースを割けるようになります。例えば、広告運用結果を統計処理したり、成果が出ていないキーワードを除外したりするなどの業務です。また必要に応じて、入稿規定に合わせた広告文の作成やリスティング広告から遷移するランディングページの制作など、広告運用業務の一部をアウトソーシングできます。

広告代理店を活用するデメリット

一方、広告代理店を利用するとコストや対応スピード、自社のノウハウ蓄積などの面でデメリットもあります。

手数料が発生する

広告代理店に運用を任せる際は、当然ながら費用を支払うことになります。広告制作や市場調査も含めて依頼する場合には初期費用がかかり、広告運用後も運用手数料が発生します。Web広告の運用手数料は街頭広告や雑誌掲載などと異なり、費用が変動しやすい点に注意しておきましょう。ただし運用型のリスティング広告では予算配分や停止なども随時できるので、結果をモニターしていれば費用をコントロールできます。

対応のスピードが遅い場合がある

広告代理店は基本的に土日祝はお休みなので、広告出稿や変更を頼めない場合があります。また成果測定や入稿規定チェックなども、広告代理店の担当者の業務状況によるため、すぐに完了しないかもしれません。頻繁にキャンペーンを更新したり、年末年始が特に重要になったりするなどタイムリーな対応が要求される場合には、自社運用より融通が利かないことがネックになる可能性があります。

自社にノウハウを蓄積できない

広告運用のノウハウを蓄積できないのもデメリットです。特に広告代理店に運用を任せきりにすると、運用手数料を支払い続けることになるでしょう。ただし、広告運用の方針や根拠などについて細かく説明してくれる代理店もあるため、ノウハウをまったく吸収できないわけではありません。

広告代理店の選び方について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告代理店はどう選ぶ?失敗しないための検討ポイント」を読む

広告代理店に運用を依頼する際の手数料

広告代理店に運用を依頼するときの手数料は、初期費用と運用手数料の2種類に分けられます。

初期費用とは、コンサルティング料や広告制作費、初期設定の代行などのことです。どこまでを初期費用に含むかは代理店によって異なるので、よく確認しておきましょう。

運用手数料は、広告費に対してパーセンテージで算出されるのが一般的です。したがって、広告運用が大規模になるほど広告代理店に支払う手数料も大きくなります。また広告費に関わらず一定の手数料が発生する定額型、成果に応じて手数料が決まる成果報酬型の広告代理店もあります。

複数の業者から見積を取り、手数料と各種の条件を比較してみるのがよいでしょう。運用手数料のほか、最低出稿金額や契約期間、中途解約の可否などもチェックします。

広告代理店と自社運用のどちらがいい?

自社の状況によって、広告代理店と自社運用のどちらが適しているかは変わります。向き・不向きの条件は以下のとおりです。

広告代理店が向く場合 自社運用が向く場合
  • 人員の採用や教育に時間をかけたくない
  • 最新情報の調査や成果測定に割ける人的リソースがない
  • 広告運用を自社の特定の人に任せたくない(属人化したくない)
  • 費用を抑えたい
  • 自社でノウハウを蓄積したい
  • 対応スピードを高めたい(コミュニケーションコストを抑えたい)

自社で運用したいけれど、今のところ知識も経験もない場合は、広告媒体のサポートを受ける方法もあります。Yahoo!広告では初めての広告作成と初期設定を無料で代行しています。アカウントを作成したものの具体的な運用がわからない場合や、忙しくて時間を割けない場合は、ぜひご活用ください。

Yahoo!広告の自社運用の申し込みはこちら

設定を最適化してリスティング広告の費用を抑えよう

リスティング広告はキーワードやマッチタイプ、ターゲット設定など、設定内容によって費用が大きく変わってきます。広告の費用を抑えつつ高い成果を得るために、本記事の内容を参考に設定の最適化に取り組んでください。

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